名前なんてないプロローグ。

自分の感じてることとか考えてることとか、ちゃんと残しておける場所が欲しかったんですよね。後々自分で読み返して、あーこんなこと考えてたんだな。こんな自分もいたんだって。

人間は忘れる生き物、らしい。

ほんとにそうならつらいことだけ忘れられればいいのにね。

私の場合はどちらかというと嬉しいことよりも悲しいことの方が胸に色濃く刻まれてる。

育った環境のこととか、自分が一番辛かった時の周りの行動とか。

親たちの人生は、私が生まれて変わってしまったのかもしれないってこととか。

いま思い返しても、おぞましいっす。人間模様って。

生命は尊いとか大切にしようと謳っていたとしても、本当の意味でそれを愛して守り抜けるのかはまた別物なのかもしれない。なんて悟ったことを考えてしまう。

愛とか恋とか綺麗事を語ることはいつも簡単かもしれないけど、その中にあるほんとの価値を見つめていけるかなんて分かったもんじゃない。

なんとなく、流れで生きて適当に妥協して自分だけが楽になったとしても。その先に自分が後悔しない選択があると言えるのか、とか。

それなりに腹を据えて生きてるつもりが、なんにも見えてこないことに苛立ってんだよね。